Ringデバイスとルーターの距離が遠すぎる

重要な注意事項:

このガイドに記載されている手順は、以下に示す潜在的な問題への対処法や役立つ情報をまとめたものです。ただし、以下の内容にはセキュリティレベルに関連する手順も含まれます。そのため、お客様自身のネットワークセキュリティへの考え方を考慮し、その考え方に適した手順を、ご自身で判断、実行していただく必要があります。

RingアプリでRingデバイスを正常にセットアップできない場合は、以下の手順を実行する前に、Ringアプリで提示されたすべての手順を実行したことを確認してください。Ringデバイスがwifiネットワークに接続できなかった場合は、ルーターの設定に問題がある可能性があります。この記事では、ルーターの設定変更などを含む、さまざまな問題解決策をご紹介します。

最初に試すべきこと

ルーターの設定を変更する前に、セットアップに失敗する要因が次の項目に含まれていないかを確認してください。

  • インターネットに接続していることを確認する。Ringデバイスの接続に使用するネットワークが、インターネットに接続されていることを確認してください。インターネットに接続されているかを確認するには、次の手順に従います。
    • スマートフォンを使用してRingデバイスを接続している場合は、設定に移動して、スマートフォンのモバイルデータ通信を無効にします。
    • モデム、ルーターの電源コードを抜き約10秒間待ってから、モデムを接続し電源を入れ直します。モデムがオンラインになったら、次にルーターを接続します。ルーターが起動したら、インターネットに再接続されるまで待ちます。
    • スマートフォンを、Ringデバイスの接続に使用するwifiネットワークに接続します。2.4GHzのみ対応のデバイス(Ring Video Doorbell、Ring Video Doorbell 2、Stick Up Cam (オリジナル)、Floodlight Cam、Spotlight Cam、Stick Up Cam Battery)をお使いの場合は、2.4GHz帯でテストを行っていることを確認してください。※日本未発売のモデルが含まれます。
    • ウェブブラウザを使用してRing.comにアクセスし、インターネット接続を確認します。
  • wifiパスワードを確認する。パスワード入力の誤りにより、Ringデバイスがwifiネットワークに接続できない可能性があります。Ringデバイスをセットアップする際に、正しいwifiパスワードを入力しているかを確認してください。正しいパスワードを使用しているかを確認するには、次の手順を実行します。
    • この手順では、モバイル端末から既存のwifiネットワークを削除し、新しいネットワーク(同じSSID/パスワード使用)を確立します。再接続するには、wifiパスワードが必要です。wifiパスワードがわからない場合は、インターネットサービスプロバイダー(ISP)またはルーターのメーカーにお問い合わせください。
    • ネットワークに再接続する際に、パスワードの再入力を求められます。パスワードは、大文字、小文字、特殊文字も含め、誤りがないよう正確に入力してください。
    • ネットワークに接続したときと同様に、誤りがないよう正確にパスワードを入力してください。
    • 接続に必要なwifiパスワードを確認します。
    • モバイル端末のwifi設定に移動します。
    • Androidユーザーの場合は、現在接続しているwifiネットワークをタップします。IOSユーザーの場合は、ネットワーク名の右側にある小文字の「i」をクリックします。
    • 「削除」または「このネットワーク設定を削除」をタップして、wifiネットワークの接続を切断します。
    • wifi設定ページに戻り、同じネットワークに再接続します。
    • wifiパスワードを正しく入力できなかった場合は、ルーターのマニュアルを参照して、パスワードを確認してください。お客様ご自身で解決できない場合は、wifiパスワードの確認方法に関して、ルーターのメーカーまたインターネットサービスプロバイダーへお問い合わせください。もしくは、ルーターに詳しい友人、家族にご相談ください。
    • ネットワークに再接続したら、デバイスのセットアッププロセスをもう一度実行します。

正しいwifiパスワードを入力したにもかかわらず、Ringデバイス/アプリが、wifiパスワードに問題があることを示している場合、またはwifiネットワークを選択した後に、wifiネットワークを検出できないことを示している場合は、以下の推奨事項を試してください。

ルーターの設定を変更してセットアップの問題を解決する

Ringアプリ内のすべての手順を実行し、インターネット接続、wifiパスワードがセットアップ失敗の原因ではないことを確認したら、次の推奨事項を1つずつ試してください。ただし、必要な設定変更のみを行うため、各推奨事項を完了するごとに、セットアップを実行してください。

  • ルーターの設定が最適であることを確認する。
    • 暗号化方式をWPA2/WPAに変更します。Ringデバイスは複数の暗号化方式と互換性がありますが、通常はWPA2/WPA暗号化方式を使用することをお勧めします。WEP暗号化方式は安全性が低く、Ringデバイスのセットアップで問題が発生することがあります。
    • SSIDを確認します。SSIDに特殊な文字やスペースが含まれていると、セットアップ中に問題が発生する可能性があります。ネットワークのSSID(名前)を確認します。名前の前後に特殊文字や空白文字がある場合は、ネットワークの名前をシンプルな名前に変更してください。デバイスがオンラインになったら、ファームウェアのアップデートが自動的に開始されます。アップデートが完了したら、ネットワークを以前の設定に戻して、デバイスが正常に接続されるかどうかを確認してください。
  • ゲストネットワークを有効化して接続する:
    ゲストネットワークとは、お客様のモバイル端末が接続しているネットワークから分離された、インターネット接続のみを提供するアクセスポイントのことです。ゲストネットワークを作成することで、Ringデバイス用にファイアウォールを使用しないネットワークを作成することができます。簡単な英数字のSSID名とパスワードでゲストネットワークを作成し、Ringデバイスをそのネットワークに接続します。

ルーターのチャンネル変更

ワイヤレスネットワークでは、通信ごとに異なるチャンネルを使用します。2.4GHz帯の場合、米国内では1~11、その他の国では1~13のチャンネルを使用します。5GHz帯の場合、36~165のチャンネルを使用します。複数のワイヤレスデバイスで同じチャンネルを同時に使用すると、電波干渉や通信の混雑状態を引き起こす可能性があります。場合によっては、電波干渉または混雑状態により、Ringデバイスのセットアップを実行できないことがあります。

2.4GHz帯の周波数にデバイスを接続するときにネットワークが見つからない、または遠すぎるというメッセージが表示される場合は、通信の混雑状態によりネットワークに不具合が生じている可能性があります。この場合、他のチャンネルと重複しない1、6、または11のチャンネルに切り替えることをお勧めします。

Ringデバイスがwifiネットワークを検出できない場合は、セットアップを最初からやり直すか、または別のモバイル端末で実行してください。Ringデバイスでネットワークが検出されても、自分のネットワークではない場合は、Ringデバイスで新しいネットワークをスキャンする必要があります。

  • Ringのバッテリー式デバイス(Ring Video Doorbell 4など)で、新しく更新されたネットワークのリストをスキャンする場合、現在行っているセットアップモードを終了し、デバイスのセットアップボタンを押す必要があります。デバイスがセットアップモードになったら、ネットワークをスキャンできるか確認してください。
  • Ring有線デバイス(Indoor Camなど)をお使いの場合、セットアップボタンを10秒間長押しして、デバイスを再起動する必要があります。これにより、次回セットアップ時に使用可能なネットワークが新たにスキャンされます。

wifiアナライザーアプリ(wifi分析アプリ)をAndroidデバイス上、または場合によってはルーター内で使用して、どのチャンネルが混雑しているかを確認できます。セットアップの問題、オーディオやビデオ品質の低下、または通知の遅延が発生した場合は、この方法をお試しください。

Ringデバイスの通信機能を有効化

  • DHCP予約を作成する。DHCP予約とは、1つのデバイスに常時固定のIPアドレスを割り当てることです。Ringデバイスの背面または製品パッケージに記載されているMac IDでDHCP予約を作成し、Ringデバイスがルーターに接続するときに、同じIPアドレスが割り当てられるように設定します。

注: このオプションにはさまざまな用語があります。ルーターのマニュアルを参照してから実行してください。

  • 静的IPアドレスを設定する。Ringアプリのセットアッププロセス中に静的IPアドレスを設定することもできます。

注: IPアドレスの競合の発生を防ぐため、入力するアドレスがDHCPサーバーの範囲外であることを確認してください。

DHCP予約または静的IPアドレスが設定されたら、次の手順を実行する

  • RingデバイスをDMZ(非武装地帯)に移動する。予約したIPアドレスを使用して、Ringデバイスをルーターの非武装地帯(IPパススルーと呼ばれることもあります)に配置します。これにより、接続を妨げている可能性があるセキュリティ設定を、Ringデバイスの通信が通過できるようになります。

注:この操作を一度に実行できるのは、ネットワークに接続されているデバイス1台に対してのみです。

ファイアウォールレベルを下げる

ファイアウォールのレベルが「高」に設定されているか、場合によっては「中」に設定されていても、ルーター経由のRingデバイスの通信が制限されることがあります。お使いのデバイスに最適な設定が見つかるまで、ファイアウォールのレベルを1つずつ下げることをお勧めします。

注:ファイアウォールを無効にすることはお勧めしません。デバイスの正常な動作を維持するため、ファイアウォールを無効にする必要がある場合は、インターネットサービスプロバイダーまたはルーターのメーカーにお問い合わせください。